2009年9月アーカイブ

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今回の訪問者は、オオキノコムシである。
ちょっと気持ち悪いがガッチリとした体格をしている。

キノコが大好きだから命名されたのか、別にキノコの形はしていないよな。
首のオレンジと黒の水玉模様が絵本の毒キノコに似てなくはないが、関係はないだろう。

おいしいキノコには「虫」がつきやすい。
マイタケの中にも、ムキタケにもよく虫が入っていることがある。ちょっと時期が遅れると虫の食べた穴だらけなんてことも結構ある。

そういえば、今はキノコシーズンまっただ中、のはずなのだが・・・。
残念ながら、今年は山が乾燥していて、キノコの発生量が全然少ないのである。
秋の長雨というのが全然なかったし、台風の影響もなかった。
つまり、今年のキノコは「不作」「大凶作」なのであります。残念!
だから君たちもキノコを探して一人旅、走り回っているのね!

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♬ポーニョ、ポーニョポニョ、森の妖精が生まれてきたよ!

宇宙人?、それとも、もののけ姫に出てきた木霊かな〜?
ジブリの世界に出てきそうな可愛さじゃないですか。
しかし、宮崎駿の感性って、本当にすごいですね〜。

昔、テレビアニメで「怪獣王ターガン」てのがあったよね。
「ヒューヒュー」と「ポーポー」って覚えてますか?
アメーバみたいにプニョプニョと体が変形できる優れものの怪獣(?)で、色は白かったけど、こんな姿だったように記憶しているんですが・・・。

でもね、この妖精の名は"ヒメノキシノブ"なのである。シダの種類なのだ。
漢字では「姫軒忍」と書くらしい。源氏名みたいである。
「しのぶちゃん」ね〜、京都出身なの〜? あ、名刺ちょうだい!

全国の美人ママの店で飲むのも、それはそれで楽しそうだが、自然観察もシダやコケの類いまで広げると、楽しみがグ〜ンと広がってくる。
山に登って、たとえ高山植物に出会えなくても、ガスって展望が利かなくても、足下のほんの小さな「自然の不思議」を見つけることが本当に楽しくなってくる。

これぞ「センス・オブ・ワンダー」の世界なんだろうな〜!

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道路の真ん中でヒミズが仰向けになって死んでいた。
しかもアスファルト道路の上である。
敵は車か天敵か? 少し血が出ていた。

ここは大菩薩峠へのアクセス道路。
大菩薩峠は甲州市方面からのアクセスが非常に良くなり十分に日帰り可能な日本百名山となった。

同じ山梨の清里にはヤマネの歩道橋がある。
圏央道の工事の時に高尾山付近にタヌキのトンネルの必要性を叫んでいた団体もあった。
ここもやがてはヒミズの地下連絡道なんてのも必要になってくるのであろうか?

道路の新設改良など、人間の利便性が向上していくのに伴って、動植物の生態系は多かれ少なかれ犠牲を受けてしまう。
永遠のテーマであるのだが、まさか交通事故で死んでしまうとは、このヒミズの家族も想像していなかったに違いない。

この地球に暮らすすべての生物にとって、やさしい時代がきっとやってくるよ。
おやすみ・・・、道路脇のフカフカの土の中、本当のキミのフィールドに埋めてあげるね。